制作実例
WORKS
杉一枚板の迫力を、そのまま看板に。千手タイル様の木製看板を制作しました
2026.10.26.

杉一枚板の迫力を、そのまま看板に。千手タイル様の木製看板を制作しました
千手タイル様の木製看板を制作し、現地への取り付けまで行いました。
今回使用したのは、長さ2050mm、幅420mm、厚さ45mmの杉一枚板。
そこから長さ1500mm、幅420mm、厚さ40mmに加工し、看板として仕上げています。
幅420mmの板を継ぎ合わせることなく、そのまま一枚で使用しました。
やはり一枚板には、集成材や合板にはない迫力があります。
力強く流れる木目。
一枚ごとに異なる色合い。
そして、木そのものが持つ存在感。
昔ながらの木造建物の雰囲気にもよく馴染み、離れた場所から見ても、しっかりと目に入る看板になりました。
ご縁をつないでくださった福岡工務店さん
今回のご依頼は、20数年来のお付き合いがあり、長年大変お世話になっている株式会社福岡工務店の田之上健太社長からのご紹介でした。
福岡工務店さんは、福岡市南区を拠点に、高気密・高性能な注文住宅を手がけている工務店です。
田之上社長が大切にされているのは、「家は我が子」という思い。
家を建ててお引き渡しをしたあとも、その家を守りながら、お客様と一生お付き合いしていきたい。
そんな強い思いを持って、一棟一棟の家づくりに向き合われています。
田之上社長とは長いお付き合いになりますが、昔から家づくりや現場に対する思いがとても熱い方です。
長くお付き合いをさせていただいている方から、大切なお客様をご紹介いただける。
これは本当にありがたいことです。
それだけに、「きちんとした仕事をしなければ」という気持ちも強くなります。
福岡で注文住宅や家づくりをご検討の方は、福岡工務店さんのホームページもぜひご覧ください。
手書きの表情をレーザーで杉に刻む
看板のデザインは、弊社で担当しました。
文字については、私がお世話になっている書道の先生にご協力いただき、看板用のデータに仕上げています。
整いすぎたパソコンの文字とは違い、筆で書かれた文字には、線の強弱や勢い、人の手ならではの表情があります。
その雰囲気をできるだけ損なわないよう、杉一枚板に大型レーザー加工機で彫刻しました。
今回の材料は、幅420mm、長さ1500mmある大きな無垢材です。
これだけ大きな板になると、レーザー加工機への設置や位置合わせにも細心の注意が必要です。
加工を始めてしまえば、簡単にやり直すことはできません。
木目と文字の位置を確認しながら慎重に彫刻し、彫った部分には墨入れを行いました。
黒い文字と、杉の赤身を含んだ力強い木目。

そのコントラストによって文字がはっきりと浮かび上がり、一枚板の存在感にも負けない看板になりました。
一枚板の耳を、どこまで残すか
今回、特に気を使った部分のひとつが、一枚板の耳の加工です。
耳とは、丸太の外側に近い、自然な形が残っている部分のことです。
すべて真っすぐに切り落としてしまえば加工はしやすくなりますが、それでは一枚板らしい表情が薄れてしまいます。
一方で、自然のまま残しすぎると、看板として納まりにくくなったり、塗装や取り付けに影響したりします。
杉一枚板の迫力を残しながら、看板としてきちんと見える形に整える。
この加減も、木を扱う仕事の難しさであり、おもしろさだと思います。
屋外で長く使うための仕上げ
看板は屋外に設置するため、外部用ウレタン塗装の三分艶で仕上げました。
艶を出しすぎると、杉一枚板の自然な風合いが弱くなってしまいます。
三分艶にすることで、木目と色合いを活かしながら、屋外で使用するための保護性能も持たせました。
光の当たり方によって木目が浮かび上がり、見る角度によって少しずつ表情が変わります。

なんといっても、最後の難関は取り付け

材料の加工、大型レーザーによる彫刻、墨入れ、塗装。
どの工程も気を抜けませんでしたが、今回、なんといっても大変だったのが現地での取り付けです。
幅420mm、長さ1500mm、厚さ40mmの杉一枚板。
大きさも重量もあるため、完成した看板を持って行って終わり、というわけにはいきません。
取り付ける建物の状態を確認し、安全性と見え方の両方を考えながら設置しました。
工場の中できれいに仕上がって
いても、看板は実際に取り付けられて初めて完成です。
昔ながらの木造建物に杉一枚板がしっくりと馴染んだ姿を見たときは、正直ほっとしました。

新しく制作した看板なのに、以前からそこにあったようにも見える。
木の看板ならではの良さが出せたのではないかと思います。
同じ木目の看板は、二つとありません
無垢の木には、一枚として同じ木目はありません。
同じ杉、同じ寸法で制作しても、色や節、木目の流れはそれぞれ違います。
今回の看板も、この一枚の杉だからこそ生まれた表情です。
これから雨や風、日差しを受けながら、建物と一緒に少しずつ味わいを増していくと思います。

千手タイル様、このたびは大切な看板の制作をご依頼いただき、ありがとうございました。
そして、ご縁をつないでくださった福岡工務店の田之上社長にも、改めて感謝申し上げます。
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木、Reborn。
木で、「こんなのできる?」を形に。
ナノナノファクトリーでは、木材販売で培ってきた素材の知識と、レーザー加工などのデジタル加工を組み合わせ、店舗什器・ディスプレイ・木製看板・ノベルティ・オリジナル商品などを制作しています。
「一枚板を看板にしたい」
「手書きの文字を木に刻みたい」
「建物の雰囲気に合う木製看板を作りたい」
そんなご相談も、木材の選定からデザイン、加工、塗装、取り付けまで、用途や設置場所に合わせて一緒に考えます。
まずは「こんなのできる?」から、お気軽にご相談ください。