制作実例
WORKS
実録!ナノナノファクトリー的木材持ち込み加工2021
- 2021.03.16.
ナノナノファクトリーでは木材の持ち込み加工もやってます。
木材の加工といっても木を単純にカットするとかももちろんですが、もっと深刻なご相談も多数いただいております。
購入した家具が家のサイズに合わないので改造して欲しいとか、カウンターテーブルの下に収納を作りたいとかイケアの家具購入したんだけど組み立てができないんですとかいろんな木に関するご相談があります。今回のご相談は・・・。
木材をまっすぐ切れますか!?
今回は福岡市内のお客様で木材のカットのご相談でした。天板を加工してください。材はわかりません。長さは1mくらいです。厚みは2センチくらい。本物の木です。お電話でお受けするには情報量が少なすぎました。ご自宅が近いこともあって今からこちらに現品を持ってお伺いしたいとのこと。早速お見えになられてブツをご確認させて頂きました。加工は当初長さのカットのみでしたが話を進めていくうちに・・・材種はパインの積層材。カットは問題なさそう。
よく見ると台形じゃんコレ!?
先ほどの画像をよく見ると向かって右から左に順におって丸ノコ方面に細くなっているのがわかります!?このカウンターテーブルの天板、既製品のテープルから分解して持ち込まれました。特殊でユニークなカタチをしてます。なので直角が出せないという状態でした。本来ならば丸ノコガイドを板の底部に当てて直角を出しながら簡単にカット出来ますが今回はそうはいかないようです。
先に台形を長方形にしましょう
台形の短辺に定規を当て直角を出し墨線を入れます。ここは既存のカウンター材の精度と丸ノコガイドを信頼して墨を出します。今回はジャストでいけそうです。はい!ジャストサイズで加工出来ました!
基本、一方向が真っ直ぐに通ってないと直角で切り込むのには至難の技と思います。まずはどちらか一方を揃えないとですね
コーナーをRに加工します
治具を制作してルーターで加工って手もありますが、今回はお急ぎでしたので、Rの曲線の墨だしをしてダイレクトにジグソーでカットしていきました。これもコツがあり、一番はゆっくりと焦らず線に沿ってカットする。基本中の基本、これが大切ですね。刃も曲線専用がありますので、そちらを使用すると抜群に綺麗な仕上がりとなります。
切りたての木口を綺麗に仕上げる
丸ノコの刃は「鮫肌」を使用してますので木口はとても綺麗に仕上がります。鮫肌って表面を特殊印刷により摩擦抵抗を約1/4低減してるらしい。なるほど結構堅い木材もスルするっと切れてていく訳です。そして最後はサンダーで研磨して完成です。400番で仕上げてます。どうしても断面が木の肌が露出して色の違いが際立ちます。そこで、蜜蝋ワックスを塗布してみました。狙いじゃどんぴしゃり!さらに綺麗な仕上がりとなりました。