制作実例
WORKS
杉 × UVプリント × アート
2025.05.29.
杉 × UVプリント × アート
― ローランドのプリンターが引き出す、木の中の物語 ―
こんにちは、ナノナノファクトリーです。
今回は、福岡産の杉と、ローランド社製のUVプリンターを使った“アート表現”についてご紹介します。
木材にイラストを施すこと。
それは、ただのプリントでも、ただの絵付けでもなく、「自然素材と絵の融合」です。
中でも、杉というやさしい素材と、ローランドのUVプリンターの組み合わせは、
驚くほど表情豊かで、空気感まで伝わるような作品を生み出してくれます。
⸻
杉は、語る素材
杉は、やわらかくて、温かい。
指で触れるとほんのりと温度があり、目で見ても落ち着いた色合いと表情があります。
一枚として同じものはなく、木目、節、年輪…そのすべてが“背景”として働きます。
この自然の不均一さこそが、絵の表現に“深み”を与えてくれるのです。
特に杉は、木目が柔らかく、色もやさしいため、上に施されたイラストが「沈まず、浮かび上がる」。
そんな不思議な魅力を持っています。
⸻
ローランドのUVプリンターが生み出す“重ね表現”
UVプリンターの魅力は、インクを素材の上に“盛る”ことができること。
つまり、杉の上にただ画像を転写するのではなく、立体的に描画できるということです。
・木目に沿って絵の具が“乗る”
・インクの“厚み”が筆跡のように見える
・透明インクでハイライトや質感の表現もできる
・白インクを敷けば、淡い杉の地色に影響されずに色が鮮やかに出る
これらの特性によって、まるで手描きのような、いや、手描き以上に緻密でコントロールされた表現が可能になります。
杉の持つ「自然のゆらぎ」と、UVプリントの「精密さ・質感」。
この対比が、目にも手にも心地よい、“感じるアート”を生み出すのです。
⸻
イラストが「映える」杉の舞台
たとえば、動物のイラストをプリントすると、毛並みの柔らかさが杉の木目と呼応します。
花や植物のモチーフなら、背景の木目が風のように揺らぎを与えてくれます。
そして、ローランドのUVプリンターでは、色の発色が非常にクリア。
杉のやさしい下地に対して、イラストのカラーがしっかりと“浮き立つ”のです。
そのため、パステル調のイラストも、線画も、原色のアートも、どんなテイストでも杉の上でしっくり馴染みながら、存在感を放ちます。
特に印象的なのは、杉の“素”を隠さず活かすことができる点。
木目を背景として残すか、下地に白インクを敷いて“絵”を際立たせるか。
演出の幅がとても広がります。
⸻
量産じゃない、“一点モノ”の魅力
木材は一点一点違います。
だから、同じデザインをUVプリントしても、全く同じ仕上がりにはなりません。
それが「欠点」ではなく、「魅力」になるのが、杉 × アート × UVプリントの世界。
1枚1枚、木目が違い、節の場所が違い、インクの乗り方も少しずつ違う。
それはつまり、すべてが一点モノのアート作品になる、ということ。
印刷でありながら、作品。
テクノロジーでありながら、温もり。
ローランドのUVプリンターは、そんな“矛盾のようで調和した世界”を実現してくれる道具なのです。
⸻
ナノナノファクトリーでできること
ナノナノファクトリーでは、アート用途に特化した杉板素材を準備し、
ローランド社製UVプリンターによるオリジナルプリントを承っています。
・イラストを送るだけでOK(ai、psd、png、jpeg対応)
・形も自由(レーザーでカット加工も可能)
・白インクを敷いた鮮やかな表現も
・木目を活かした「透かし風」演出も
アートパネル、ポストカード、サインボード、ウェルカムプレートなど、
ただ飾るだけじゃない、**「木に宿る作品」**を一緒に作りませんか?
⸻
木と描く、あたらしい風景
最後に。
紙に描くこと、デジタルで描くこと、キャンバスに描くこと。
そのどれとも違う、**「杉に描く」**という表現は、きっとあなたの作品に“自然な深み”を加えてくれるはずです。
描くという行為が、木と響き合い、プリントという技術がそれを押し出す。
そんな新しい表現の場として、杉 × UVプリント、ぜひ試してみてください。