🔍 光で描くか、インクで染めるか

「同じデータを使ってるのに、なぜこんなに違うの？」
レーザー加工とUVプリントを並べて見ると、最初に誰もがぶつかるのが“色の壁”です。

レーザーは“焼く”技術。素材そのものの焦げ色が表情を作ります。
一方、UVプリントは“塗る”技術。CMYKのインクが木の上に鮮やかに色を重ねます。
つまり、レーザーが「素材を活かす」加工なら、UVは「色で演出する」加工。
同じ木でも、まるで別の世界を見せてくれるのです。

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🌈 RGBとCMYK ― ふたつの色の宇宙

モニター上で見る色はRGB（光の三原色）。
一方、プリントで表現されるのはCMYK（インクの三原色＋黒）。

RGBは光を“足す”ことで白へ近づき、
CMYKはインクを“重ねる”ことで黒へ近づきます。

この性質の違いが、
「画面で見た色と、実物の印刷が違う…」という“色ズレ”の正体です。

ナノナノの工房でも、まずこの話から始まります。
「モニターの青と、木にのる青は別物なんですよ」と。

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⚙️ 加工ごとのおすすめ設定
• レーザー彫刻 → グレースケール or 黒1色（R0,G0,B0）
• UVプリント → CMYKで作成
• デザイン確認 → RGBでもOK（見た目確認用）
• 実加工データ → CMYK変換して入稿

入稿データのモードを間違えると、
「イメージより暗い」「鮮やかさが消えた」などのトラブルが起こります。
地味ですが、この設定だけで仕上がりの“完成度”が一段上がります。

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⚡ よくあるトラブル3選

1️⃣ 画面よりくすむ → RGB→CMYK変換で彩度が落ちる
→ 対策：初めからCMYKで作成
2️⃣ 黒がグレーっぽい → Kだけでは薄い
→ 対策：リッチブラック（C40 M30 Y30 K100）で設定
3️⃣ 白が印刷されない → 白版のレイヤーを作っていない
→ 対策：「白版」レイヤーを別途指定（UVプリント特有）

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✅ 入稿前のチェックポイント
• カラーモードは合ってる？（CMYK or グレースケール）
• フォントはアウトライン化した？
• 白版や透明レイヤー、別に分けた？
• 画像は埋め込み？
• 実寸サイズ100％？

この“5チェック”を通過すれば、データトラブルの8割は防げます。

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🪄 編集後記

レーザーとUV、どちらも「木」を主役にする技術です。
だけど、その表現方法はまったく逆。
光で焦がすか、インクで彩るか。

ナノナノファクトリーは、どちらの技術も“木の美しさを引き出す手段”として使いこなします。
次回は、「誰にも聞けない“白版”の世界」。
白インクの正体と、デザインの裏側を深掘りします。

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🌳 ナノナノファクトリー編集部より
「木×デジタルの境界を、もっとやさしく、もっと楽しく。」

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